こんにちは。東小橋薬局です。
夏の疲れがそろそろ体のあちこちに現れてくるのでしょうね、
しんどいわ~、だるいな~よく耳にします。
今月のテーマは食欲不振や、睡眠不足、いろいろ重なって知らぬ間に出来ている口内炎についてです。

いつの間にか口の中にぽつっとできものができる「口内炎」を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
口内炎は口の中の粘膜や舌に起こる炎症の総称で、頬の裏側、舌の脇や先に特に多く発生します。
口内炎には、以下のような種類があります。

アフタ性口内炎

  • 口内の粘膜に直径3~5mmのアフタと呼ばれる白っぽい潰瘍ができ、通常1~2週間程度で治る。
  • ウィルス、細菌、アレルギー、免疫力の低下、ストレスなどが原因と考えられている。
  • 繰り返し発生する再発生もある。

カタル性口内炎

  • 頬の内側を噛んだ、食べ物によるやけど、入歯や矯正器具などの不具合など物理的な刺激によって口の中の粘膜が傷ついて炎症、ひび割れ、斑点、水泡ができることがある。
  • 痛みはほぼないが口臭などが出てくることがある。

カンジタ性口内炎

  • 口腔内に常にいるカンジタ菌[カビ(真菌)の一種]が増殖して起こる。
  • 頬の内側や唇の裏側などに白い苔のような膜が付着する。はがすと赤く腫れたり出血する。
  • 免疫の低下、口の中の乾燥や不衛生であることが原因で菌が増殖する。また、ステロイド薬などの長期投与によっておこることもある。

ヘルペス性口内炎

  • 単純ヘルペスウィルス(HSV)の感染によって起こるウィルス性口内炎の一種。
  • 乳幼児に多く見られ、口の粘膜上の水疱、歯茎の炎症、発熱といった症状が現れる。痛みのために食事や水分がとれず、脱水症状になることがある。

その他、アレルギー性口内炎や、ニコチン性口内炎などがあります。このうち最も一般的なのが「アフタ性口内炎」です。
原因として
・栄養の偏り    ・疲れ    ・口の中への刺激や傷
・睡眠不足     ・ストレス   ・入歯が不具合
・胃が弱っている   ・喫煙    ・口の中が汚い、乾燥
などが考えられています。口内炎は身体や粘膜の免疫力低下や、粘膜をつけたことで口の中に細菌が増殖すると起こりやすいと考えられています。
原因は様々ですが、不規則な食生活や栄養の偏りが気になる場合はその改善を、疲労やストレスを感じているときは身体を休ませる、口の中が不衛生でなかったら、歯の治療による影響なども見直しましょう。

口内炎が出来てしまったら。。。

☆彡口の中を清潔に保つ


食事にあとは必ず歯磨きやうがいをしましょう。口の中を不衛生な状態にしておくと、常在菌の増殖により、口内炎が治りにくくなります。

☆彡睡眠をたっぷりとる

不規則な生活や寝不足は免疫力の低下につながります。ゆっくりと入浴し十分な睡眠をとりましょう。

☆彡薬を上手に使う


ビタミン剤(特にVB群)を活用して栄養補給をする他、医師や薬剤師に相談の上、飲み薬や塗り薬、貼り薬を活用することで効果的に治療を行うことが出来ます。

☆彡口の中を乾燥状態にしない


乾燥した口内では、菌が増殖しやすく口内炎ができやすくなります。水やお茶をこまめに補給する、マスクをする、飴をなめるなどで殺菌作用がある唾液を分泌させ、乾燥状態にしないようにしましょう。

☆彡疲労回復・ストレスの発散


疲労やストレスによる精神的負荷も免疫力の低下を招きます。このような時は免疫力の維持や粘膜保護の役割をするVB群の消費が大きいためです。
また、ストレスによって唾液がでにくくなり口の中が
乾燥しやすくなることも分かっています。